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実は儲かる?翻訳家の年収事情を徹底解説!

「翻訳家って生活を豊かにするくらい稼げるの?」

翻訳家を志す方が最も懸念する内容の1つで、実際にインターネット上でいろんな情報が掲載されています。

また実際に個々人で収入に差が出る職業ともいわれるため、どの情報を参考にすべきか迷う方も少なくありません。

そこで本記事では、実際に翻訳家の年収事情を徹底解剖していきます!

「翻訳家として活躍し、生活を豊かにしたい方はぜひ最後まで読んでみてください!」

翻訳家の平均年収は約572万円!

厚生労働省が運営する職業情報提供サイト「jobtag」では、就業者数30,130人の情報をもとに翻訳家の平均年収を「571.7万円(月160時間労働の場合)」と紹介しています。

日本全体の給与所得者の平均年収が「約458万円」のため、比較的年収水準が高い仕事と言えるでしょう。

またフリーランス・正社員のいずれでも年収約570万の場合は手取りが「約450万円」で見込めます。

収支のバランスをしっかりと考えれば問題なく生活できる水準とされるため、翻訳家として生活することは十分に可能です。

なおここでは厚生労働省のデータをもとに説明しましたが、各サイトで紹介する翻訳家の年収はそれぞれ異なるため、参考までに下記で掲載します。

主要翻訳サイト別・翻訳家の平均年収

サイト名翻訳家の平均年収
アメリア430万円~460万円
TRANSLATOR’s(翻訳専門校フェロー・アカデミー)産業翻訳:300万円~500万円出版翻訳:300万円~400万円映像翻訳:450万円~600万円
エラン産業翻訳:300万円~500万円出版翻訳:480万円~800万円映像翻訳:480万円~600万円
ENGLISH WORK産業翻訳:300万円~500万円出版翻訳:450万円~800万円映像翻訳:480万円~600万円

参照ページ

国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査結果について」

翻訳業務によって稼ぎやすさが異なる!?

上記では厚生労働省の調査を踏まえて「翻訳家は平均以上の給与を稼げる職業」であることを紹介しました。

中には1,000万円以上もの年収を得ている方がいると言われ、翻訳家の上位層は平均年収(572万円)を大きく上回ることも。

まさに夢のある職業の1つですが、翻訳業務別(産業・出版・映像)ごとで平均年収を紹介する翻訳サイトがある通り「専門領域」ごとで報酬の特徴が異なります。

ここでは、3つの翻訳業務ごとの稼ぎ方を紹介します。

なお翻訳家が行う具体的な業務内容については下記で紹介しているため、3つの翻訳業務を先に知りたい方はぜひチェックしてみてください!

翻訳の仕事は大きく3種類!それぞれの特徴や収入を解説 – wordconnection

産業翻訳:安定的な収入を狙える

産業翻訳はビジネス文書における翻訳の総称で、実務翻訳とも呼ばれます。

専門的な分野を翻訳する業務のため、対象分野の知識や語学力はもちろん、言語圏分野の理解力やリサーチ力も欠かせません。

そんな産業翻訳ですが、瞬間的に爆発的な収入を狙えるというよりは「安定した」稼ぎ方ができる業務でしょう。

契約内容によっては企業と長期的な関係を構築できることも見込め、かつ専門的な文書を扱うため全体的に単価が高いとされます。

一般社団法人日本翻訳連盟(JTF)で翻訳料金の目安が公表されているため、参考にしてみてください。

JTFが公表する翻訳料金(クライアント企業の翻訳発注価格)の目安

専門分野英日翻訳(1単語あたり)日英翻訳(1単語あたり)
コンピューターマニュアル28円20円
一般科学・工業技術28円21円
金融30円25円
経営管理・財務・契約書30円25円
医学・医療・薬学35円30円
特許明細書26円30円

引用ページ

翻訳料金の目安 | 日本翻訳連盟加盟企業の翻訳料金

また英日翻訳(英語を日本語へ翻訳する業務)よりも日英翻訳(日本語を英語へ翻訳する業務)の方が難易度が高く、専門分野に関わらず単価が高い傾向があります。

出版翻訳:高い報酬を狙えるが、狭き門

出版翻訳は小説・児童書・エッセイなど「海外の著作物」を翻訳する業務で、文芸翻訳とも呼ばれます。

翻訳するジャンルや読者層によって表現を適切に変える必要があり、高度な翻訳スキルが求められます。

また産業翻訳よりも需要が少なく仕事獲得が「狭き門」のため、年収の中央値は低いとされます。

そんな出版翻訳ですが、もしヒット作を翻訳できれば瞬間的、かつ爆発的に高収入が狙える可能性があり、翻訳業務の中で最も高い報酬が狙える業務でもあります。

なお出版翻訳は一般的に主に印税方式と買取方式で契約が結ばれますが、爆発的な収入を得るためには「印税方式」で契約を結ぶことが大前提です。

印税方式と買取方式の概要

  • 印税方式

→翻訳した出版物の本体価格×印刷部数×印税率で報酬が確定

  • 買取方式

→発行部数に関係なく、契約時に決められた報酬がそのまま支払われる

印税率は一般的に「4%〜8%」。

翻訳の中でも華やかな業務で、出版翻訳を突き詰めた方のみが脚光を浴びることができるため、夢のある業務といえますね。

映像翻訳:個々人によっては「割に合わない」と感じることも

映像翻訳は字幕翻訳・吹き替え翻訳など、映像作品を翻訳する業務です。

例えば字幕翻訳では「1秒間で4文字まで」など、映像時間に合わせて翻訳文字数に制限が設けられる特徴があります。

また吹き替え翻訳では、登場人物の口の動きを踏まえた自然な言語をチョイスできる豊富な語彙力が必要不可欠。

そのため映像翻訳は「10分で1万円~数万円」という価格設定で契約を結びますが、たった数分の映像翻訳で多くの時間を費やすケースも少なくありません。

上手くいけばやりがいが感じられる一方で、「割に合わない」と感じてしまう可能性もあるでしょう。

一方で映像翻訳家の中には1,000万円以上もの収入を実現している方もいるため、経験やスキルによっては豊かな生活を実現できます。

作品や登場人物のイメージに沿って「印象的かつ分かりやすい」言葉を入れる能力はもちろん、クリエイティブな能力も求められる業務です。

参照ページ

翻訳の年収まとめ!稼げる人と稼げない人の特徴と年収アップのコツ | 稼げる男の仕事図鑑

翻訳者の年収は?時給、日収、月収から見る期待できる収入 | 【Amelia】在宅でできる英語などの翻訳の求人・仕事探しはアメリア

翻訳家で収入を得るために抑えるべきポイント3選

上記では翻訳業務別で収入の特徴を紹介しました。

それぞれで業務に特徴があり、報酬形態も異なることから個々人で向き・不向きが異なるといえるでしょう。

一方で、翻訳家として一定以上の収入を得て、生活を充実させるためには共通するポイントがあるため、ここで3点解説します。

長期的目線で仕事をする

翻訳家として成功するためには、長期的かつ継続的なトレーニングが欠かせません。

理由は、翻訳とは「異なる文化圏の方々をつなぐ」役割を担い、異文化への理解力・リサーチ力・翻訳技術など、小手先の努力では手に入れることができない「高い能力」を兼ね備える必要があるためです。

一方で高い能力の獲得をあきらめて、低単価案件・低品質の納品を繰り返して「仕事量」で勝負することは、翻訳を読む方々はもちろんのこと、自身とってもネガティブな要素が多いはず。

長期的に翻訳に携わり、本質を知れば知るほど「翻訳って難しいな…」と挫折感を味わうかもしれませんが、その感覚は間違いなく「成長の証」です。

そのため、ぜひ覚悟を決めて長期的なトレーニングに努めてみてください。

自分の能力を踏まえて仕事を選ぶべき

特にフリーランス翻訳家の方にとっては、懸念点として「仕事がなくなる」ことが挙げられます。

したがって中には無理に多くの仕事や、あえて全くできない分野の仕事を受けようとする方もいるのではないでしょうか。

また後先考えずにスケジュールを詰め込みすぎると、思わぬアクシデントが起きた場合に適切な対処ができず、悪循環に陥ってしまうこともあります。

そのため、まずは自身の能力や時間当たりの業務量を把握することが重要です。

そしてクライアントに対しては得意分野・できること、またできないことまでを明確に伝えたうえで自身に適した仕事量・内容で受注し、また苦手分野で時間のかかる業務の場合は高単価で交渉すべきでしょう。

一方で得意分野にだけ目を向け続けるのではなく、時には「自身に欠けていて、必要な能力は何か」についても考え、課題が見つかった場合は克服に努める必要があります。

「自己満足」を危機と捉えて、常に謙虚な気持ちで翻訳に取り組むことが、継続的な成長につながります。

自身の直感を信じる

自身の仕事に対するこだわり・価値観を貫いて仕事を選ぶことも非常に重要です。

例えば「このクライアントは合わないかも…」と感じた場合、その多くは当たっていることが多いです。

クライアントに搾取され続けて、自身の心が折れてしまったら本末転倒のため、自身の直感は大切にしましょう。

避けるべきクライアントの特徴

  • 依頼される案件の単価が低い
  • 超短納期の依頼ばかりされる
  • 支払い関係の連絡になると返信が遅くなる
  • 支払いが遅れる
  • 手間がかかる作業ばかり依頼される など

「翻訳家として決して近道しようとせず、ぜひ自分の仕事に自信や誇りを持って取り組んでくださいね。」

まとめ

この記事では、翻訳家の年収事情について解説しました。

翻訳家の平均年収は572万円で、かつ1,000万円以上儲けている方もいることが分かりましたね。

一方AI翻訳の台頭などで翻訳業界の構造は変化し、今後さらに翻訳家の働き方や価値が変わることも考えられます。

だからこそ、3つの翻訳業務の中で自身の長所が最も活かせる業務に就くことが重要ですよ。

そのため翻訳業務の理解だけでなく、ぜひ自己分析も徹底してみてください!

なお、弊社サイトでは「人間が行う翻訳の魅力を発信する記事」も複数掲載しているため、ぜひ確認してみてください!

人間翻訳の魅力を伝えるシリーズ – wordconnection

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