ネイティブチェックは必要?必須なケースと依頼時の注意点を解説
こんにちは、かおりちゃんです。
英語で文書を作成する際、ネイティブチェックが必要かどうか迷うことはありませんか?
文法やスペルミスは自分でチェックできるけれど、本当に自然な英語になっているか不安…そんな悩みを抱えている方も多いでしょう。
この記事では、ネイティブチェックが必要な理由、効果的な文書の種類、そしてネイティブチェックの依頼方法や注意点まで詳しく解説します。
ネイティブチェックは文書によっては必須です!
ネイティブチェックとは
ネイティブチェックとは、翻訳された文章や外国語で作成された文章を、その言語を母国語とするネイティブが確認し、より自然な表現や言い回しに磨き上げる工程です。
翻訳会社に日本語から英語への翻訳を依頼する場合、一般的にまず日本人の翻訳者が英語に翻訳し、その後、校正者が訳文をチェックします。しかし、プロの翻訳者でも日本人であるため、意味は正しいけどネイティブから見ると翻訳感が残る文章になることがあるのです。
ネイティブチェックを入れることで、ネイティブでも違和感なくスムーズに読める、自然で高品質な文章を作成できます。
ネイティブチェックの必要性
ネイティブチェックの必要性は、文書の使用用途によって異なります。
ネイティブチェックが必要なケース
- 学術論文※を海外の雑誌に投稿する場合
- 製品カタログ、パンフレット、取扱説明書などの公開文書を作成・翻訳する場合
- Webサイトを外国語で作成・翻訳する場合
- 高品質が要求される重要な文書の場合
- 誤解を与えたくない、正確な情報を伝えたい場合
- より説得力のある、印象的な文章にしたい場合
※論文の翻訳についてより詳しく知りたい人は以下の記事も参考にしてください。
たとえば、医療機器のマニュアルは誤訳やニュアンスの違いにより読者に誤解を与えると重大な問題を引き起こす可能性があります。また、企業の顔となるWebサイトや、カタログ、パンフレットなどの販促資料も、不自然な表現があると、顧客に不信感を与えてしまい、企業の信用を損なったり、購入されずに販売機会損失となったりするリスクがあります。
そのため、これらの文書にはネイティブチェックが必須です。
ネイティブチェックがなくても大丈夫なケース
- 日常的な会話やメールのやりとり
- 内容を理解することが目的の文書
これらの文書は、意味が伝われば多少不自然な表現があっても問題ないことが多いため、ネイティブチェックは必須ではありません。
ネイティブチェックが必要かどうか迷ったら、文書の対象読者や使用用途、目的を基準に判断しましょう。
ネイティブチェックを依頼する方法
ネイティブチェックを依頼する方法は大きく2つあります。
翻訳会社に依頼する
ネイティブチェックを行える翻訳会社に依頼する方法です。
翻訳会社にネイティブチェックを依頼するメリットは、安定した品質です。これは、翻訳会社が厳しい品質基準をもとに翻訳者のレベルや翻訳物の品質を管理しているためです。
また、機密情報の保持に関しても、機密保持契約やNDAの締結、個人情報の適切な取り扱いなど、体制が整っています。そのため、フリーランスや素人に依頼するよりも高い安全性を期待できるでしょう。
翻訳会社によっては、ネイティブが直接翻訳することで、通常の英訳料金にネイティブチェックの費用が含まれている場合があります。
そのため、依頼前に作業工程を確認することが重要です。
フリーランスのチェッカーに依頼する
フリーランスのネイティブチェッカーに直接依頼するという選択肢もあります。
もし身の回りにフリーランスのネイティブチェッカーがいないという場合は、クラウドソーシングサイトを使って探すことができます。
この方法は直接チェッカーに依頼できるため、翻訳会社を通すよりもコストを抑えられるというメリットがあります。ただし、作業者によっては品質にばらつきがあったり、期日までに納品されないなどのトラブルが発生したりするリスクも考慮する必要があります。
そのため、フリーランスに依頼する際は、作業者の過去の実績や評判をしっかりと確認し、信頼できる人を選ぶことが大切です。
ネイティブチェックを依頼する際の注意点
ネイティブチェックを依頼する際は、以下の点に注意しましょう。
ネイティブならだれでもできるわけではない
ネイティブチェックは、単にその言語を母国語とするネイティブなら誰でもOKというわけではありません。
ネイティブチェックには、高度な文法知識、校正能力、文章表現力、さらにはその文書の分野における専門知識が必要だからです。
たとえば、友人や知人が英語のネイティブスピーカーであったとしても、その人の知識や常識が英語圏全体の常識とは限りません。また、分野の専門性がなければ、簡易な文章であっても適切なチェックを行うことは難しいでしょう。
特に重要な文書の場合は、プロのネイティブチェッカーに依頼することをおすすめします。
ネイティブチェックの作業範囲を把握しておく
ネイティブチェックの依頼時は、具体的なチェックの作業範囲を把握することが重要です。
ネイティブチェックは、翻訳された言語の文法や表現の誤り、不自然な箇所の修正、読みやすさの向上に焦点を当てます。しかし、原文の確認は行わないため、原文と訳文の整合性を保証するものではありません。
整合性のチェックが必要な場合や、誤訳、訳抜けの確認、指定用語の使用やスタイルガイドに準拠しているかどうかなどを確認したい場合には、「校正」作業が必要です。
校正では、原文と訳文を対比しながら、翻訳が原文の内容を正確に反映し、著者の意図を正しく伝えているかをチェックします。
ネイティブチェックと校正は異なる目的で行われるため、それぞれの作業範囲を把握し、必要な作業を依頼しましょう。
翻訳会社でもネイティブチェックに対応していない場合もある
翻訳会社によっては、ネイティブチェックに対応していない場合もあります。
対応できる作業範囲や得意分野は、翻訳会社によって異なるためです。
たとえば、ネイティブチェックを依頼しようと問い合わせたら、その会社が和訳に特化しており、ネイティブチェックに対応できないという場合もあるのです。
さらに、依頼する文書の内容に特化したネイティブチェックを提供できるかどうかは、翻訳会社の専門性や過去の実績に大きく依存します。そのため、依頼前には翻訳会社のホームページを確認したり、具体的な実績について問い合わせたりして、依頼文書の内容に適切に対応できるかを確認することが大切です。
まとめ
ネイティブチェックは、文書の使用目的によっては欠かせない必須の工程です。
今日ではAIを駆使した翻訳も手軽にできますが、誤訳やニュアンスの微妙な違いが問題となりがち。不完全な文章をそのまま使用すると、機会損失につながったり、深刻なトラブルを引き起こしたりするリスクがあります。
特に、原文の細かなニュアンスを忠実に表現する必要がある場合は、ネイティブチェックを行うか、ニュアンスの正確な翻訳を得意とする専門の翻訳会社への依頼がおすすめです。
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