【英語スラングの翻訳】よく使われるスラング紹介
こんにちは、かおりちゃんです。今回はスラングのお話です。
スラングは日本語でいえば「俗語」。会話やチャットなど、軽いコミュニケーションの中で使われる砕けた表現が多いです。
映像翻訳や文芸翻訳などにスラングが登場すると、非ネイティブの私たちには意味がわからなくて困ることがありますよね。スラングは複雑で、使われる状況によって意味が変わることがあるため、同じ言葉でも文脈によって訳し分けなくてはいけません。
この記事ではスラングの意味を調べる方法や、一般的なスラング、インターネットスラングなどをご紹介します。
スラングについてもっと知りたい人は英語版の記事もありますので、ぜひ読んでみてください!
スラングはどこから来たの?
スラングは元々は仲間内など、ある特定のグループで限定的に使われていた言葉が、人の移動など、なにかのきっかけで一般に広がり定着したものと言われています。
例えばアメリカは移民の国なので、職業グループや民族グループなど、いくつものグループがあり、それぞれが仲間内だけでわかるような言葉を使っていました。そうした言葉がグループの外に広がるきっかけはさまざまですが、テレビやラジオ、新聞などのマスコミや、最近ではSNSなどが大きく影響しています。
また、公の場では口に出しづらいような言葉を別の言葉で言い換えて表現するために使われることもあり、「性、暴力、犯罪、薬物、差別」に関する言葉の語源となっている事が多く見られます。
スラングは流行り廃りが激しく、常に新しい言葉が生み出されては消えていきますが、なかにはそのまま標準語として定着するものも数多くあります。
スラングのリサーチ方法
スラングの意味を調べる方法には、下記のようなものがあります。
- 意味を推測し、英和・和英辞典で調べる
- 英英辞典で調べる
- スラングに強い辞書で調べる
文脈などから、おそらくこういう意味だろうということを推測し、その推測をもとに辞書などで調べていきます。英和辞典や和英辞典、英英辞典で調べてもこれだという語義が見当たらない場合は、スラングを得意とするオンライン辞書などで見つかる場合があります。
スラングに強い辞書は以下のようなものがあります。
- Urban Dictionary
- Google翻訳
- Wikitionary など
このようなプロセスで、しっくりくるスラングの意味を探していきましょう。
ネイティブが使うスラング例を紹介
ここからは実際にスラングを紹介していきます。スラング自体は無数にあるので、ご紹介できるのはほんの一部ですが、まずは一般的なスラングです。
what’s up?
What are you up to?の省略形。そのまま訳すと「何をしているの?」という意味になりますが、スラングでは最近の出来事を尋ねるフランクな表現です。
Hey, what’s up? = やぁ、最近どう?
no worries
オーストラリアでよく使われる表現ですが、アメリカやイギリスでも使われます。No problemと同じ意味です。
I’m sorry for the mistake. = ミスっちゃってごめん。
No worries. It’ll be fine. = 心配ないよ。大丈夫。
Chill
そのままの意味は「寒い」や「冷気」ですが、スラングで使われると「のんびりした」「リラックスした」という意味になります。
You are chill. = 落ち着いてるね。
I’m chilling in my room. = 部屋でゆっくりしてるよ。
smooth
smoothは本来、「滑らかな」「スベスベした」というような意味がありますが、スラングでは「見事な」「素晴らしい」といった意味があります。
That was smooth! = すばらしかったよ!
また、褒め言葉のように皮肉をこめて使われることもあります。
That was really smooth man. = お前、あれはダサかったよ。
pump it up
本来の意味は「空気を入れる」といった意味ですが、スラングで使われると「気合を入れる」といった意味になります。
Let’s pump it up! = 気合い入れていこうぜ!
hang up
本来は、電話を切る(hang up the phone)のように動詞として用いられますが、スラングになると「コンプレックス」や「悩み」といった名詞になります。
I have a hang-up about my hair. = 髪のことで悩みがあります。
old school
直訳すると「古い学校」ですが、スラングでは「古いけどまだ魅力的なもの」という意味になります。
The Beatles are old school, man. = ビートルズは今でもカッコいいよ!
イギリスとアメリカで意味が違ってくるスラングもあります。
cheers
cheersはアメリカではいわゆる「乾杯」の意味で使われます。
一方イギリスではthanksの意味でも使われます。
アメリカ:
Cheers! = 乾杯!
イギリス:
Hey, here’s your beer. = はい、あなたのビール。
Oh. cheers, mate! = お、サンキュー!
ほかにも、Hi!のように親しげな挨拶にも使われます。
Cheers! = やぁ!
Cheers, mate! = よぉ!
インターネットスラング
メールやチャット、SNSなどで使われる表現です。手軽に素早くやり取りが出来るように略語が多用され、その数はまさに無数にあります。
リアクション
- LOL (Laughing Out Loud) = 大声で笑う
- LMAO (Laughing My Ass Off) = 爆笑
- ROFL (Rolling On the Floor Laughing) = 大爆笑
- fr (For real) = 本当に!? マジで!
- SRSLY (seriously) = マジで!
- idk (I don’t know) = 知らないなぁ
- gj (good job) = やったね!
- OMG (Oh My God) = なんてこった
返事
- w8 (Wait!) = 待って!
- K (OK) = 了解、わかった
- np (no problem) = 問題ない、大丈夫
- TTYL (Talk To You Later) = またあとで
- L8R (Later) = またあとで
あいさつ
- TQ (Thank You) = ありがとう
- wb (Welcome back) = おかえり
- CU (See you) = またね
- BRB (Be Right Back) = すぐ戻る
- hbd (Happy birthday) = ハッピーバースデー
- hb2u (Happy birthday to you) = ハッピーバースデートゥユー
まとめ
いかがでしたか?スラングの数は無数にあるので、調べ始めるとキリがないですよね。
スラングを学ぶことでより自然で活き活きとした翻訳ができます。この記事が少しでも参考になれば幸いです。CU!
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