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多言語への翻訳が必要?注意点や依頼方法をわかりやすく解説

マニュアルや技術的文書、Webサイトやパンフレットなど、グローバル化によって、多言語への翻訳需要はますます⾼まっています。

迅速で高品質な多言語翻訳はビジネスを成功に導く重要な鍵。

しかし多言語翻訳は事前に注意しなくてはいけないポイントが多く、あとから大きなトラブルに発展するのを防ぐためにも、プロの翻訳者に依頼することをおすすめします。

今回は、多言語翻訳の注意点や翻訳会社への依頼方法、スムーズに翻訳するポイントなどについて説明していきます。

多言語翻訳の注意点

多言語翻訳で注意すべき点は以下の4つです。

さっそくひとつずつ解説していきますね。

械翻翻訳は参考程度に

多言語への展開を、Google翻訳などの機械翻訳で済ませようとするのは危険です。

機械翻訳の精度は完璧ではなく、読みづらくて不自然な箇所があったり、大きく訳抜けしたり、重大な誤訳をする可能性があります。

訳文のミスや不自然さを自力で修正できる場合を除き、機械翻訳の訳文は参考程度にとどめ、そのまま使用するのはやめておきましょう。

言語の仕向地に注意

多言語翻訳の際は、言語の仕向地に注意しましょう。仕向地とは、対象とする国や地域のことです。

英語でも、アメリカ英語とイギリス英語では言葉の意味などに若干違いがありますよね。

同じように、例えばスペイン語の翻訳を依頼する場合、仕向地が欧州のスペインなのか、中南米なのか、ポルトガル語であれば欧州のポルトガル向けなのか、南米のブラジル向けなのかで訳語が違ってくる可能性があります。

特にポルトガル語では、ブラジルの翻訳者では欧州ポルトガル語の翻訳はできません。カナダのフランス語もフランスのフランス語と大きく異なります。

また中国語も繁体字と簡体字では使用する翻訳者が異なる場合があるので、依頼時には言語の仕向地を明確に伝えましょう。

元原稿の品質が重要

多言語へ展開する場合、元原稿(原文:ソーステキスト)の品質が訳文にも大きく影響します。

例えば社内で作成した英語版の資料を多言語に展開する場合、英語の内容に誤りがあったり、読みづらかったりすれば、多言語版の品質が良くなるはずはありません。

多言語に展開する前に、元原稿にわかりにくい表現や間違いがないかしっかりチェックしましょう。

納期は長め

多言語翻訳では一般的な英訳や和訳に比べ納期が長めになる傾向があります。

翻訳者が海外の現地在住者である場合が多く、時差の関係でやり取りに時間がかかります。

また、日本と海外では祝日なども違うので、急いで連絡を取りたいときに向こうが祝日で連絡が取れない場合もあります。

多言語翻訳を依頼する際は、可能な限り納期に余裕を見るようにしましょう。

多言語翻訳をスムーズに進めるポイント

多言語翻訳を依頼する際のポイントは以下の4つです。

ターゲット言語のエリアに拠点がある翻訳会社に依頼しよう

翻訳会社を選ぶ際は、なるべくターゲット言語のエリアに拠点がある翻訳会社を選びましょう。

ヨーロッパ言語への翻訳なら、ヨーロッパに拠点がある翻訳会社が安心です。

現地のリソースに詳しく、対応可能な作業者が多いので品質も確かで、やり取りもスムーズです。

事前に翻訳ルールを決めておこう

事前に簡単なルールを作っておくことで、訳文の質も上がり、あとから修正する手間も大幅に省けます。

例えば、製品名などの固有名詞や略語は原語のまま残すのか、ターゲット言語に翻訳するのかなど、事前に指示をしておかないとそれぞれの言語でバラバラに仕上がってきてしまいます。

一つの言語だと気にならなくても、複数の言語に翻訳して並べてみると言語ごとの訳語や表記方法の不統一が目立ってしまうので、最低限の翻訳ルールは最初に決めておきましょう。

翻訳物の品質チェック方法を確認しておこう

翻訳会社から納品される訳文の品質チェック方法を確認しておきましょう。

各言語がわかる現地担当者などが確認できればよいですが、そのような体制がない場合、納品された訳文に不備があってもすべての言語を確認するのは難しいですよね。

最低限の確認であれば、次に紹介するQAツールなどを活用してみるのも良いでしょう。

QAツールを活用しよう

QA(Quality Assurance)ツールとは、翻訳中に起こりがちなミスをチェックしてくれるソフトウェアのこと。

原文と訳文を比較することで誤りの可能性がある箇所を検出してくれます。代表的なQAツールとしては、「Xbecch」などがあります。

人の目ではどうしても見落としが発生してしまいますが、機械の力を使って基本的なエラーを検知できます。

QAツールを使うには原文と訳文が対訳形式になっている必要がありますが、以下のような項目を機械的にチェックできます。

  • 訳ゆれ
  • 訳抜け
  • 同じ原文に対して違う訳語を使用している
  • 略語の不一致
  • 数字の不一致
  • 句点/文末記号の不一致
  • 引用符/括弧の不一致
  • タグの不一致
  • 用語集違反

多言語翻訳依頼の流れ

翻訳会社へ多言語翻訳を依頼する流れは下記のとおりです。

  1. 見積依頼
  2. 発注
  3. 翻訳
  4. 納品

1.見積依頼

見積もり依頼の際は、翻訳する原稿や参考資料を提供し、以下の内容を伝えましょう。

  • 原稿内容と翻訳の用途・読み手の種類
  • 翻訳する言語と使用する国(仕向け地)
  • 希望の納期
  • 社名やブランド名などを英語にするかしないか
  • 過去の翻訳資産があればそれも提出
  • その他指示事項(あれば)

多言語の場合、依頼する翻訳会社が希望する言語に対応しているか事前に確認しましょう。

また、原稿の分野について専門性や実績があるかの確認も重要です。ホームページで確認するか、直接問い合わせてみましょう。

見積金額は会社によってばらつきがあるので、複数社に見積もりをとって比較することをおすすめします。

見積もり依頼では金額の他に、対応してくれる翻訳コーディネーターの対応は丁寧で迅速か、必要な知識を持っているかという対応面もしっかり確認しておきましょう。

2.発注

見積金額や提示された翻訳納期に問題がなければ、発注の連絡をします。

初めての依頼の場合は、秘密保持契約書などの締結を事前に完了させておきましょう。

3.翻訳

翻訳がスタートします。納品の連絡を待ちましょう。

4.納品

翻訳が納品されたら、内容に不備がないか早めに確認し、不備があれば差し戻しましょう。

多言語を自分でチェックできる便利な辞書アプリ

訳文の内容を確認するのに、毎回翻訳会社や翻訳者に問い合わせるのは大変。ちょっとしたことなら自分で調べたいですよね。

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