自動詞と他動詞、見分け方を間違えるとヤバい理由&即実践できる識別方法
英語の動詞には「自動詞」と「他動詞」の2種類があります。でも、「どう違うのかわからない」「見分け方を知らなくても問題はないでしょ」と思っている人も多いのではないでしょうか。
実は、英作文や英会話においてこれらを理解していることはとても重要。見分け方を間違えるとヤバいかもしれません。
この記事では、なぜ自動詞と他動詞を見分ける必要があるのかを説明し、2つの違いや、すぐに実践できる自動詞と他動詞の識別方法についても詳しく解説します。
自動詞と他動詞、聞いたことあるけどうまく説明はできない、という人はぜひ参考にしてください。
自動詞とは
自動詞とは、目的語を必要とせず、自分だけで完結する動作を表す動詞です。
たとえば以下のようなものがあります。
- I run.(私は走る)
- She sleeps.(彼女は寝る)
- It rains.(雨が降る)
- We arrive.(私たちは到着する)
- They laugh.(彼らは笑う)
- She swims.(彼女は泳ぐ)
このように、自動詞の場合は主語と動詞だけで文章が成立します。
他動詞とは
他動詞とは、「〜を」のように、動詞が表す行為を受ける対象(目的語)が必要な動詞です。
たとえば以下のようなものがあります。
- She reads a book.(彼女は本を読む)
- I eat an apple.(私はリンゴを食べる)
- He drives a car.(彼は車を運転する)
- We watch a movie.(私たちは映画を見る)
- She kicks the ball.(彼女はボールを蹴る)
このように、動詞のあとに目的語が来ることで文章が成立します。
自動詞と他動詞、見分け方を間違えるとヤバい理由
自動詞と他動詞の見分け方を間違えるとヤバい理由は、以下の2つです。
- ネイティブにとって違和感のある英語になる
- TOEICや大学入試で点数を落としてしまう
ネイティブにとって違和感のある英語になる
自動詞と他動詞の見分け方を正しく理解していないと、ネイティブスピーカーにとって不自然で違和感のある英語になってしまいます。
たとえば、「〜へ着く」といいたい場合、以下のような動詞があります。
- arrive
- reach
- get
このうち、arriveとgetは自動詞なので、動詞のあとに前置詞が必要になります。
一方、reachは他動詞なので前置詞は不要で、直後に目的語がきます。
- arrive at the station.
- reach the station.
- get to the station.
この見分け方を理解せず、「arrive the station」といってしまうと、ネイティブスピーカーにとって違和感がある英語になってしまうのです。
そのため、より自然な英語を身に着けるためには、自動詞と他動詞の見分け方をマスターすることが不可欠です。
TOEICや大学入試で点数を落としてしまう
自動詞と他動詞の見分け方を間違えると、TOEICや大学入試などの試験で点数を落としてしまう可能性があります。
英語の試験における文法問題や読解問題では、自動詞と他動詞の使い分けや言い換えを問う問題が頻繁に出題されるためです。
たとえば、TOEICのリーディングセクションでは、文の空欄に入る適切な単語や、前置詞を選ぶ問題が出題されます。文章や単語の意味がわかっても、自動詞と他動詞を理解していないと判断を誤ってしまい、点数を落としてしまう可能性があるのです。
TOEICや大学入試で高得点を目指すためには、自動詞と他動詞の見分け方を正しく理解し、適切に使い分ける必要があります。
自動詞と他動詞の即実践できる識別方法
自動詞と他動詞を「確実に」識別する最も確かな方法は結局のところ暗記です。でも安心してください。これから紹介する、即実践できる識別方法を覚えておけば、暗記せずとも大まかな区別が可能になります。
前置詞の有無で見分ける
自動詞と他動詞は、「前置詞の有無」である程度見分けることができます。
自動詞は、主語と動詞だけで文が成立するため、
名詞(目的語)を付け加える際は「つなぎ役」となる前置詞が必要になります。
例:
We arrived at the station.(私たちは駅に到着した。)
一方で、他動詞は目的語と動詞の間に前置詞は不要です。
例:
We discussed the problem.(私たちはその問題について議論した。)
自動詞か他動詞かで迷ったときは、前置詞の有無に着目してみましょう。
「え?なにを?」という情報の不足感で見分ける
主語と動詞だけで見た際に、「え?なにを?」と聞き返したくなるような場合は、目的語が必要な他動詞である可能性が高いです。
具体例を見てみましょう。
I paint .(私は描く)
主語と動詞だけで見た際に、「え?なにを描くの?」って聞きたくなりませんか?
paintは、目的語なしでは成立しない他動詞であるため、なにを?という、情報の不足感があるのです。
ここで、「絵を」という目的語を補うと文が成立します。
I paint a picture.(私は絵を描く)
ちなみに、自動詞の場合も見てみましょう。
The bird flies.(鳥が飛ぶ。)
名詞と動詞だけで文章が成立しているため、「え?なにを?」とはなりませんよね。
つまり、flyはここでは自動詞として使われています。
ただし、この方法は日本語の感覚頼りなところがあるため、必ずしも通用するわけではないことに注意が必要です。
自動詞と他動詞で意味が異なる動詞
実は多くの動詞は、自動詞でも他動詞でも用いられることがあります。
中には、同じ単語でも自動詞と他動詞の用法で意味が変わるものがあるため、いくつか例を見てみましょう。
たとえば「run」という単語は、自動詞では「走る」を意味しますが、他動詞では「〜を経営する」という意味で使われます。
自動詞:
I run every day.(私は毎日走ります。)
他動詞:
He runs a small cafe in the city center.(彼は市の中心部で小さなカフェを経営しています。)
自動詞と他動詞で意味が異なる動詞には、他にも以下のようなものがあります。
自動詞と他動詞で意味が変わる動詞の例:
自動詞 | 他動詞 | |
run | 走る | 経営する |
stand | 立つ | 我慢する |
attend | 注意する | 出席する |
do | 十分である | する |
move | 動く | 動かす |
同じ単語でも意味が大きく異なる場合もあるため、これらの動詞は自動詞と他動詞の意味をそれぞれ正しく覚えるようにしましょう。
まとめ
自動詞と他動詞の見分け方を間違えるとヤバい理由と、即実践できる識別方法について解説しました。
自動詞と他動詞の見分け方を間違えるとヤバい理由
- ネイティブにとって違和感のある英語になる
- TOEICや大学入試で点数を落としてしまう
即実践できる識別方法
- 前置詞の有無で見分ける
- 「え?なにを?」という情報の不足感で見分ける
自動詞と他動詞の違いは、辞書でも調べることができます。動詞の中には今回紹介した方法では見分けにくいものもあるため、判断ができない場合は辞書を活用して見分けるのも良いでしょう。
どんな辞書がおすすめかわからないという場合は、いつでもどこでもアクセス可能なサブスクリプション型の辞書アプリ、WordFinderをお試しください。
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