メディカルセッション 「聞く・話すを意識した医学英語学習 ~学会発表や論文の頻出フレーズを学ぶ~」
第1回:2023年7月15日(土)
第2回:2023年7月29日(土)
いずれも日本時間19時00分開始
※2回で1セットの連続講座
医学英語やメディカル翻訳の教育や研究、学習支援ツール開発を手がける西村多寿子さんの講演&学会発表の経験豊富なゲスト講師との対談
今回のメディカルセッションでは、医学系の学会発表の様子、抄録や学術論文の構成、論文の頻出表現や読むときに注意するポイントについて解説します。また、英語4技能のうち「聞く」「話す」を意識したシャドーイング演習を通して、学会発表の頻出フレーズを学びます。
研究者が学術集会で発表するには、自らのテーマをもって研究活動を行い、演題抄録を提出し、その演題が採択されなければなりません。さらに専門ジャーナルでの採択を目指して原著論文を執筆するとなると、研究開始から論文採択までにかける時間と労力は計り知れません。
そのプロセスをすべて自分でおこなう研究者もいますが、英文翻訳や校正を翻訳会社に依頼したり、統計専門家のコンサルテーションを受けたり、パブリケーション・マネージメントを委託する研究機関も増えてきました。また国際学会の会議通訳とは別に、自らのポスター発表時に個人的に通訳を依頼する研究者もいると聞きます。したがって専門的な知識やコミュニケーションスキルを備えた人財(翻訳者、通訳者、メディカルライター等)は、重要な支援役となります。
対談企画もあります! 7月15日には基礎研究、29日には臨床研究分野で実績があり、現在は医薬翻訳者やグローバルCROディレクターとしてご活躍の先生方をゲスト講師にお迎えします。西村さんは、このおふたりと「はじめての学会発表」というシャドーイング教材を開発し、同教材を利用した大学院生や医師達から高評価を得ています。
本セッションの参加にあたって、医学英語や学会発表に関する予備知識は必要ありません。「学会なんて自分には関係ない」と思っている方にとって、ゲスト講師の経験談は、未知の世界への扉をひらいてくれるかもしれません。もちろんバリバリの研究者も歓迎します。これから学会発表を目指す医師・医療従事者、発表スライドや原著論文の下訳を請けたことがある翻訳者も、ぜひご参加ください!
今回のメディカルセッションのチケット購入者は、「はじめての学会発表」(90日版 定価9900円)を9350円(税込)で購入できます。また希望者には、各回の終了後に、教材の利用方法の説明時間を設ける予定です。
【第1回 7月15日(土)】
- 演題抄録はどうやって登録する?
- どんな議論をするの?
- 研究者は脚本家であり演出家でありライターである
- 研究のどの部分は外注できるか
【第2回 7月29日(土)】
19:00-20:30
・論文英語の頻出表現
- 緒言・方法・結果・考察
- 学術集会で話すことと論文を書くことはつながっている
・臨床研究と治験
- コロナ禍のメディア報道から患者の立場、医療者の立場から、AI 翻訳について考える
- 患者の立場、医療者の立場から、AI 翻訳について考える
20:40-21:10
林 光弘先生のお話と対談
「はじめての学会発表 II 臨床研究編」のテキスト執筆者
20:10-21:30
フリーディスカッション
21:35~(希望者のみ・アーカイブ配信には含まれません)
オンライン・シャドーイング教材の紹介
西村 多寿子
プロフィール
西村 多寿子(Tazuko Nishimura)
千葉大学看護学部卒業。東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻修士課程修了。国際医療福祉大学大学院 保健医療学専攻博士課程を満期退学後、論文により学位取得。千葉大学看護学部非常勤講師(専門英語)、フェロー・アカデミー講師(メディカル翻訳)、日本メディカルライター協会評議員。
日本医学英語教育学会会誌 2022年10月号に原著論文「医学英語のオンラインツール利用で英語発音は向上するのか:シャドーイング演習を含む教育介入の効果検証」が掲載された。2023年7月に日本医学英語教育学会、8月に日本看護学教育学会の学術集会で発表予定(最優秀演題賞の候補に選出)
プロフィール
横山 栄二(Eiji Yokoyama)
千葉大学大学院博士後期修了、博士(薬学)。
地方衛生研究所で感染症の研究に従事。研究成果を論文発表するために英語能力向上が必要なことを痛感し、英語学習を開始した。在職中に、英検1級、工業英検2級を取得した。研究所退職後は、フリーランスの英日/日英翻訳者(1級日英/2級英日翻訳士)として医薬分野を中心に受注しているほか、後進の研究デザインや論文の書き方の相談、指導も行っている。
第1回ゲスト講師
横山 栄二
第2回ゲスト講師
林 光弘
プロフィール
林 光弘(Mitsuhiro Hayashi)
1992年 新潟大学医学部卒業
同年 新潟大学第一外科入局
2002年 静岡がんセンター 乳腺外科 医長
2003年 獨協医科大学 第一外科 講師
2009年 東京医科大学八王子医療センター 乳腺科 准教授
2012年 同 教授
2017年 獨協医科大学 乳腺センター 教授
2022年 Syneos Health Medical Director
国際学会へは1998年ごろより参加、英語(会話力)の必要性を実感
2011年よりTOEICの勉強開始、2013年、フィリピンへの語学留学も経験
現在は外資系CROにて,APAC地域の治験のmonitoringを中心にprotocolの作成支援、規制当局との交渉、試験参加施設の選定業務などを行っている。
ディスカッションパートナー Kaori Myatt
お問い合わせはお気軽に info@humanpowered.academy まで