翻訳会社の納期を早めたい!納期を短縮する方法と注意すべきリスクとは
「翻訳会社に翻訳を依頼したいけど、納期はどのくらいかかるの?」
「提示された納期が長すぎる!もっと納期を早める方法はないの?」という疑問を抱いたことはありませんか?
この記事では翻訳会社の納期を決める要素や、納期を早める方法、そして短納期で対応する場合のリスクについて解説していきます。
この記事でわかること
- 翻訳会社の納期は4つの要素で決まる
- 納期を早める5つの方法
- 短納期で対応する場合は品質に注意!
翻訳会社の納期はどうやって決まるの?
翻訳会社の納期が決まる要素は主に以下の4つです。
- 翻訳原稿の量
- 翻訳する言語ペア
- 翻訳工程
- 翻訳原稿の形態
それぞれ解説していきますね。
翻訳原稿の量
翻訳者が1日に処理できる翻訳量には限りがあるため、原稿の量が多ければ当然納期も長くなります。
英語から日本語への翻訳の場合、一般的な翻訳者の1日の処理速度は約1,500〜2,000ワード程度/日(原文の英語ワード数)、日本語から英語への翻訳の場合は約3,000〜4,000文字程度/日(原文の日本語文字数)です。
例えば日本語原稿の分量が8,000文字程度だったとしたら、翻訳だけでも2〜3日必要ということになります。
そのほかにも、翻訳内容にミスがないかチェックする「校正作業」や、翻訳後の訳文の体裁を整える「レイアウト調整作業」など、さまざまな工程を経て翻訳物は完成します。
すべての工程にかかる時間を合計したものが翻訳会社の納期になります。
翻訳する言語ペア
英語や中国語など、メジャーな言語については対応できる翻訳者の数も多くいますが、希少な言語ほど対応できる翻訳者が少なく、そのため納期も長くかかる傾向があります。
言語の組み合わせによっては直接ターゲット言語に翻訳できず、一度英語を介してから他の言語に翻訳することがあり、その場合は余計に時間や費用がかかることになります。
たとえば、日本語からスウェーデン語に翻訳したいけど、その言語ペアに対応できる翻訳者が確保できなかった場合、一旦日本語から英語に翻訳し、次に別の翻訳者で英語からスウェーデン語に翻訳します。英語を起点にすると他言語に展開しやすいためです。
①日本語→英語
②英語→スウェーデン語
翻訳工程
翻訳の目的や要望によって、翻訳物の完成までにはさまざまな工程が組まれます。必要な工程によって納期が変わってきます。
一般的には以下のような工程があります。
校正作業
翻訳者とは別の第三者によって、翻訳内容にミスがないかをチェックします。翻訳会社によっては通常工程に含まれていたり、別料金のオプションだったりします。
レイアウト調整作業
翻訳をすると文字数が変わるため、訳文のレイアウトバランスが崩れてしまう場合があります。そのため、元の原稿の通りにレイアウトを調整する作業を行います。レイアウト調整が不要な場合はこの工程は発生しません。
ネイティブチェック
日本語から英語に翻訳する場合に、英語ネイティブの作業者が表現をより自然にブラッシュアップしたり、スペルミスなどがないかをチェックします。
翻訳会社によって異なりますが、ネイティブチェックは別料金のオプション工程である場合が多いです。
そのほか、翻訳時に「翻訳支援ツール(CATツール)」を使うかどうかによっても納期が変わってくる場合があります。
翻訳支援ツールとは、翻訳作業を効率的に行うさまざまな機能をもつソフトウェアの総称で、産業翻訳の分野で広く利用されています。
翻訳原稿の形態
翻訳原稿の形態はWordファイルやExcelファイル、PDFファイルなどさまざまです。
単純なテキストファイルやWordファイルであればスムーズですが、例えばPDFファイルだと、翻訳作業のためにテキスト化処理を行う必要があり、通常より納期が長くなる場合があります。
特に手書きの紙原稿をスキャンしたデータなど、状態が悪い場合はテキスト化にも時間がかかります。
翻訳納期を早める方法と注意すべきリスク
通常納期よりも大幅に短いスケジュールの場合、翻訳者は通常行う入念なリサーチや翻訳後のチェックなどが行えず、品質が低下するリスクがあります。
また、超特急案件が発生すると、翻訳会社は既存の案件のスケジュールをストップして対応するなど、大きな負荷がかかります。そのため会社によっては特急料金を別途請求される場合もあります。
とはいえ、どうしても急いで翻訳が必要!という状況もありますよね。
納期を早めるには、以下のような方法があります。
複数の翻訳者で翻訳を行う
1つの原稿を複数の翻訳者で分担して翻訳する方法です。翻訳者1人あたりの作業量を少なくできるため納期は早まりますが、同じ原稿内で訳語や表現がブレてしまうリスクがあります。
翻訳工程の一部を省略する
「翻訳後の校正作業を省く」「レイアウト作業を省く」など、通常の工程を省略する方法です。校正作業を省いた場合、ケアレスミスなどが残っている可能性があるため、自社でも内容を確認するなど注意が必要です。一旦ノーチェックのドラフト翻訳を納品してもらい、後日校正作業を入れた最終版を再納品してもらうという方法もあります。
翻訳対象箇所を絞る
どうしても翻訳が必要な箇所だけに絞るなど、翻訳対象箇所を絞って分量を減らす方法です。急ぎの部分のみ先に翻訳を行い、残りの部分は後日改めて翻訳をするという方法もあります。
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